ジャカルタ食洗機補完計画。
まだ終わっていない。
あの「人類補完計画」並みにしぶとく、そして密かに進行している。
結論から言うと、私は今、猛烈に葛藤している。 そして、最終的に一つの真理にたどり着いた。
奇跡のボッシュとの遭遇
ジャカルタのアパートに食洗機を導入する。
言葉にすれば簡単だが、ここはインドネシアだ。
これまでの部屋探しではずっと、大家から「食洗機の設置? 無理。」とあっさり却下され続け、この街で食洗機が絶望的にメジャーではないことを思い知らされた。
しかし、私は諦めきれない。 私から食洗機を奪うことは、酸素を奪うことに等しい。 逆を言えば、食洗機さえあれば他に何もいらない。
(過言が過ぎる。。)
そんな中、アパート探しを続けていた私に奇跡が起きた。 案内された、綺麗にリノベーションされた一部屋。 そのキッチンに一際輝きを放っているプレートが見えた。
BOSCH?ボッシュだと?
巨大なビルトイン食洗機。 しかも「BOSCH(ボッシュ)」である。 日本の我が家で愛用していたミーレと双璧をなす、あのドイツの巨頭ボッシュが、初めから備え付けられていたのだ。
「ここだ。私の安住の地はここにあったのだ」 私の心は決まった。もうここ一択だ。ここに住みたい。

家族の住環境 vs 巨大食洗機
しかし、私はただの単身赴任のおじさんではない。 家族を連れた「駐在主夫」である。
家選びの優先順位において、家族の利便性、住みやすさ、周辺環境、通勤通学のアクセスは絶対だ。 私の個人的な要望である「食洗機」や「テニスコートの有無」なんてものは、本来二の次、三の次なのだ。
家族の生活を犠牲にしてまで、ボッシュを選ぶのか。 実はこの部屋、いくつかの要因で「住環境的にどうしても妥協したくない点」があった。
天秤が揺れる。 「住環境」と「ボッシュの食洗機」が、私の脳内で完全に釣り合ってしまっている。 家族より食洗機を優先しようとしている主夫。ダメだろ。
だが、それくらい私にとって食洗機は魅力的なのだ。 「ジャカルタにも、普通に食洗機付きの部屋が存在した」という驚きも相まって、冷静な判断力を失いかけていた。
全てを無に帰す、ひとつの真理
「そんなに食洗機が必要なら、少しくらい住環境を妥協してボッシュの部屋にすればいいじゃないか」 そう思うかもしれない。
だが、違うのだ。
私は思い出した。 前回、私は何と言っていたか。 「ジャカルタの大家が工事してくれないなら、自分でDIYして無理やり大型の据え置き食洗機を設置してやる」
そう、私はすでに「自力で食洗機をつける覚悟」を決めていたのだ。
ということは、だ。 「住環境や条件が全て完璧だが、食洗機がない部屋」を見つけた場合、そっちを選んでも全く問題ないのだ。 なぜなら、私が自分でつけるから。
いつの間にか目的と手段が入れ替わりかけていた。 私のジャカルタ生活において、「食洗機を導入すること」は必須である。 しかし、「食洗機が最初からある部屋を見つけること」は、全く必須ではない。
いざとなったら、自分でつける。 つけてみせるのだ。
結論:食洗機は「探す」ものではない、「創る」ものだ
今回、ジャカルタにもボッシュの立派な食洗機がビルトインされた部屋が存在する、という歴史的発見をした。 心が揺れたのは事実だ。
しかし、最終的にこのボッシュの部屋にするかどうかはわからない。 どんな部屋を選ぼうとも、私は己の力で食洗機をねじ込むからだ。
環境に食洗機を求めるのではない。 己が食洗機を創り出すのだ。(ちょっと何言ってるかわからない)
さて、ジャカルタ食洗機補完計画は、まだまだ続く。
しゅふお。