駐在主夫ですが、なにか? in Jakarta

ジャカルタで主夫してます。日々のことをゆるく記録中。 生活の中で気づいたことや、役立ったことをメモ代わりに。

娘4歳、そして父は静かに覚悟を始めている

よく「デジタルタトゥー」という言葉がある。

ネットで公開したものはずっと残るというものだ。

だから、SNSに何かを書く前に、

それ、家の玄関に貼り出しても大丈夫な内容ですか?

と一度立ち止まりましょう、というやつだ。

 

でも、ふと思う。

それって、「玄関に貼り出しても平気な人の感覚がバグっていたら意味なくない?」と。

 

人によっては、

「それ絶対ムリでしょ」という内容でも、

別の人は「いや、普通に貼れるけど?」ということがある。

 

感覚は人それぞれ。

そして私は、たぶんバグっている側だ。

 

という前提を置いたうえで、今日は娘の話を書く。

 


 

 

娘が可愛すぎて、困っている

うちの娘は、4歳になりたてだ。

正直に言うと、生まれてから今まで一度も「腹が立った」と思ったことがない。

 

本当に、ない。

 

前に「子どもに怒ってしまった日の自己正当化メモ」みたいな記事を書いたけれど、そこにも書いた通り、パフォーマンスで怒っているだけ。つまり怒ったふりをしている。

人としてダメなことはもちろんダメだし、

分別のある人間になってほしいから、パフォーマンスとして怒ることはある。

 

でも、心の中は常にこうだ。

「とにかく可愛い。以上。」

 

よく「目に入れても痛くない」と可愛さを表す言葉があるが、痛くないどころか、入れられるなら、ずっと目に入れていたい。

 


 

 

4歳、突然お化粧を始める

そんな娘が、4歳になった。

そして、突然、お化粧に目覚めた。

 

子ども用のメイクセットを手に入れ、

マニキュアを自分で塗る。顔にチークを塗る。

 

4歳なりたてが、である。

 

この光景を見て思ったこと。

「可愛い」ではない。

「……早くない?」である。

 

いや、可愛い。可愛いのは間違いない。

でも、それより先に来る感情がある。

 

寂しさと、恐怖。

 

「これ、パパ離れの序章では?」

という、どうしようもない不安だ。

 


 

 

父親から離れるカウントダウンが始まった気がする

今はまだ、

「パパ〜」

「パパ一緒に〜」

「パパ見て〜」

「パパ抱っこ〜」

「パパがいい!」

で生きている。

 

でも、自分で爪を塗る姿を見た瞬間、

「あ、これ、もう時間の問題だな」

と悟ってしまった。

 

可愛い、より先に、終わりが見えてしまう。

受け入れたくない未来が見えてしまう。

 


 

 

ドライヤーという、最後の砦

私が密かに至福を感じていた時間がある。

 

娘の髪をドライヤーで乾かす時間だ。

 

抱っこでもない。

寝かしつけでもない。

 

ただ、後ろに立って、髪を乾かすだけ。

なぜか分からないが、この時間がとても好きだ。

 

ところが、最近、「自分でやる」と言われた。

終わった、と思った。

 

父親として、静かに終焉を迎えた気がした。

幸い、ドライヤーが重すぎて、

「やっぱパパ」となったので、ギリギリ生き延びた。

 

だが、もう時間の問題だ。

 


 

 

だから、今ここにいる

こういう瞬間があると、「駐在主夫を選んでよかったな」と思う。

単身赴任なんて、無理だ。

 

この変化を、

この距離で、

この温度で見てしまったら、

離れられるわけがない。

 

娘が少しずつ離れていくその過程を、一番近くで見ている。

それは、幸せで、切なくて、取り返しのつかない経験だ。

 


 

 

これは完全に私の日記である

正直、オチはない。

解決もしない。

ただ、

「4歳になった娘が、少しずつ離れていきそうで、父親は静かに動揺している」

という話である。

 

でも、10年後にこれを読んだら、

きっと笑って、たぶん泣く。

 

だから書いた。

 

玄関に貼るか?

貼らない。

 

でも、ブログには残す。

感覚がバグっているので。