
ジャカルタのクリスマスは、終わらない。
文字通り、終わらないのである。
以前、
「イスラム教徒が9割の国なのに、なぜこんなにクリスマスが盛り上がるのか」
という記事を書いたことがある。
宗教のことを少し調べたりもしたし、
海外に住むと、こういう感覚のズレが面白いなと思っていた。
▶︎ジャカルタがクリスマスすぎて、宗教のことを考えてしまった
https://shufuojakarta.com/entry/2025/12/14/075436
ただ今回、驚いたのは盛り上がりの大きさではない。
盛り上がりの“長さ”である。
12月25日を過ぎても、普通にクリスマス
まず、レストランのプロモーションが終わらない。
よく行く店では
「サンタピザ」「クリスマス限定セット」
といったメニューが、12月31日まで普通に続いていた。
いや、もうクリスマスは終わっている。
だが、こちらが気にしているだけで、向こうはまったく気にしていない。
次のイベントまでの“つなぎ”として、
クリスマスがそのまま使われている感じだ。
モールの様子が、どう見ても年末ではない
さらに驚いたのは、モールである。
12月25日を過ぎても、
クリスマスツリーは撤去されず、
装飾もそのまま、
音楽もクリスマスソング。
そして、ついに1月28日。
「さすがにもう終わっているだろう」と思って行ったモールで、
普通にクリスマスだった。
音楽はクリスマス。
装飾もクリスマス。
セールは「クリスマス&ニューイヤーセール」。
もう違和感しかない。
そもそもずっと暑いのも違和感なのに。
12月29日に「メリークリスマス」と言われる衝撃
極めつけはこれだ。
12月29日。
スタッフさんに、普通に言われた。
「メリークリスマス!」
いや、今日はもう12月29日である。
さすがに私はクリスマスを祝うことができない。
だってとっくに終わっているのだから。
こちらが戸惑っている間にも、
相手はごく自然に、善意100%で言っている。
アパートも、帰ってきたらまだクリスマス
さらに言うと、住んでいるアパートもそうだ。
クリスマスの飾り付けはそのまま。
「Merry Christmas」の文字は常にライトアップされている。
12月30日時点でも変わらない。
その後、家族で少し旅行に出て、
1月2日に帰ってきた。
結果、まだクリスマスだった。
ツリーもサンタもトナカイも、何一つ片付いていない。
日本の切り替えが早すぎるのかもしれない
考えてみると、日本は切り替えが異常に早い。
12月25日が終わった瞬間、
街は一気に正月モードになる。
下手をすると、
すでにバレンタインの気配すらある。
そう考えると、
「クリスマスは25日まで」というのは、
かなり日本的な固定観念なのかもしれない。
海外に住むと、固定観念は簡単に壊れる
海外に住んでいると、
こうした「当たり前」が簡単に崩れる。
クリスマスは終わらない。
年が明けても終わらない。
そして、それを誰も疑問に思っていない。
それが正しいかどうかではなく、
ただそういうものとして存在している。
そんなジャカルタの年明けだった。