駐在主夫になって、3か月ちょっとが経った。
生活自体は落ち着いてきたし、家事や育児も、まあ何とかなっている。
でも最近、ふと考えることがある。
主婦と主夫って、何が違うんだろう。
いちばん大きな違いは、母数だった
いろいろ考えてみたが、
結論から言うと、
いちばん大きな違いは「母数」だと思っている。
主婦の数は、主夫に比べて圧倒的に多い。
これは海外でも、たぶん同じだ。
そして、
駐在員というだけで主婦や主夫の数は一気に減り、
「駐在主夫」となると、
体感的にはほとんど見かけない。
駐在主婦の方は、街を歩いていても、学校関係でも、たくさんいる。
でも、駐在主夫は、本当に見かけない。
というわけで、友達ができない理由を、正当化してみる
正直に言うと、
まだ友達がいない。
駐在主夫の友達は、ゼロ。
…というか、
駐在主婦の友達も、ゼロ。
ここまで書くと、
ただのコミュ障みたいだが、
一応、言い訳はある。
異性の友達って、
同性の友達より、どうしても作りにくい。
「じゃあ主婦と仲良くなればいいじゃないか」
と言われれば、その通りなのだが、
日本でもそうだが、
異性同士で
「友達になりましょう。じゃあ2人でご飯行きましょう」
とは、なりにくい。
なので、
友達ができないのは、主夫が少ないからだ。
…ということにした。
ジャカルタは、規模が大きすぎる
もう一つ感じているのは、
ジャカルタは、とにかく規模が大きいということだ。
駐在員の数も多く、
その分、コミュニティも細かく分かれている。
駐在主婦の方の中でも、
きっと
・人が多すぎてしんどい
・どのグループにも入れない
・逆に付き合いが大変
と感じている人はいると思う。
母数が多いがゆえの悩みもあるはず。
ラオスでは、少し違った
以前、短い期間だが、
ラオスでも主夫をしていたことがある。
あのときは、
駐在主婦のコミュニティが比較的コンパクトで、
顔が見える規模だった。
30人前後の集まりで、
気の合う人も見つかりやすかったし、
私も受け入れてもらえた。
最終的には、
なぜか駐妻会の幹部までやらせてもらった。
あれは、かなり特殊で、かなりラッキーだったのかもしれない。
キャリアを諦めるつらさは、男女で変わらない
母数以外の違いはあるだろうか?
よく言われるが、
キャリアを中断するのは、
たしかに女性の方が多い。
でも、
それがつらい気持ちは、
男でも女でも変わらない。
自分自身、
それなりに積み上げてきたものを手放して、
海外に来ている。
だから、
男だから、女だから、辛いという違いには、
これはあまり関係がないと思っている。
夫婦のキャリア、家族のキャリア
今はデュアルキャリア・カップル(共働き夫婦)の時代だ。
だからこそ、
結婚して、子どもができた時点で、
「自分のキャリア」だけを考えるのは
少し無理がある。
必要なのは、
夫婦のキャリア、家族のキャリア
という考え方だと思う。
『デュアルキャリア・カップル―仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える』では、
「どちらのキャリアを、
どのタイミングで優先するかを
夫婦で話し合うことが大切だ」
と書かれていた。
すごく腑に落ちた。
夫婦二人のキャリアについて深く話し合うきっかけになり、
私が今回キャリアを中断する決断ができたのも、この本のおかげだ。
仕事を辞めたり、休職したりして
海外駐在に帯同するか悩んでいる人には、一度読んでみる価値がある本だと思う。
リンク:デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える。
家事も育児も、男だから不利ではない
家事や育児についても、
男だから不利だとは思っていない。
料理、洗濯、掃除、育児。
どれも「やったことがあるかどうか」の違いだ。
お腹を痛めて産んだから育児が得意、
というわけでもない。
この役割は、入れ替えられる。
結局、違いは母数だけだった
こうして考えてみると、
主婦と主夫の違いは、
能力でも、覚悟でも、性別でもない。
母数。
それだけだった。
多いか、少ないか。
それだけで、
孤独の形は変わる。
(もちろん、妻も子供達もいるので実際はまったく孤独ではない。むしろ賑やかだ。ただ、こう書くと少し格好いいので使っている。)
3か月経って、思うこと
駐在主夫になって、3か月。
まだ友達はいないし、
手探りの日々だ。
でも、
「主夫だから大変」でもなく、
「男だから特別」でもなく、
ただ、
数が少ない場所に来ただけ
なのだと思う。
そう思えるようになっただけでも、
少し楽になった。
異論は認める。