
7歳の息子が、突然こう言った。
「雪が見たい」
正気か、と思った。 ここは常夏、赤道直下のジャカルタである。
7歳児の「雪へのノスタルジー」
日本にいた時だって、毎年雪が積もるような地域に住んでいたわけではない。 人生で数回しか雪を見たことがない弱冠7歳の若造が、いっちょ前に「雪を懐かしむ」のだから恐ろしい。 前世の記憶があるのかもしれない。きっとオコジョだ。
「じゃあ、日本に一時帰国するか」とはならない。 私たちはジャカルタに来てまだ4ヶ月だ。年末の帰国には早すぎる。
しかし、駐在主夫として子どものメンタルケアは重要なミッションである。 じゃあどうする。 東南アジアで雪なんて、そんな都合のいい場所があるわけが……あった。
ジャカルタから1時間で買える「雪」
Googleマップで適当に「snow」と検索したら、あっさりとヒットした。 「Trans Snow World Bekasi(トランス・スノー・ワールド・ブカシ)」という施設だ。
場所はここ。
ジャカルタから車で約1時間。渋滞に巻き込まれれば1時間半。 なんとそこに「雪のテーマパーク」があるらしい。
インドネシアに雪。 もちろん人工雪だ。当たり前である。 でも、公式サイトの写真を見る限り、意外と本格的だった。
・雪遊びができる ・そり滑りができる ・雪だるまが作れる ・そして、エリア内は「ガチで寒い」らしい
3歳の娘と7歳の息子を黙らせるには、これで十分すぎる。 むしろ、人工雪でも「寒い」という環境をジャカルタで作り出している執念を評価したい。
【公式サイト】
https://www.transentertainment.com/transsnow/bekasi

2,000円で偽物の雪を買う
料金も悪くない。 大人も子どもも、だいたい200,000ルピア(約2,000円弱)前後。 プロモーションの時期を狙えば、700円くらいになる時もあるらしい。
ジャカルタのモールに入っている普通のプレイグラウンドでも、同じくらいむしり取られる。 それなら、「2,000円で雪(偽物)が買える」と考えれば全然アリだ。
もちろん常夏なので、いつ行ったところで季節感など皆無である。 外に出れば普通に30度を超えているのだから。 でも、せっかくなら年末の「クリスマス」の時期に行けば、ほんの少しは冬の雰囲気を味わえるかもしれない。
ということで、我が家のクリスマスのお出かけ先は、ここに決定した。
結論:この記事はレビューではない
……お気づきだろうか。
そう、まだ行っていない。 行っていないのに、記事を書いている。
「レビュー記事じゃないのかよ!」 「散々語っといて行ってないんかい!」 という読者からの正当なツッコミが聞こえてきそうだが、知ったことではない。 このブログは、検索上位を狙った無個性なSEO情報ブログではないのだ。 一人の駐在主夫の、日々の心の揺れ動きと日常を綴るエッセイである。
雪のテーマパークを見つけて、ワクワクしたから書いた。 ただそれだけだ。許してほしい。
もちろん、実際に行ったらちゃんとレポートは書く。 (絶対に行く。そして絶対に書く。)
息子よ、待っていろ。 ジャカルタの地で、父が必ず雪を見せてやるからな。
人工の、偽物のやつだけどな。