
2026年5月更新
ジャカルタに来て最初に探したもの。 それは「図書館」だった。
我が家には7歳の息子と3歳の娘がいる。 息子はインター校を選んだため、このままでは圧倒的に「日本語のインプット量」が不足する未来が見えていた。 3歳の娘も、これから言語が一気に伸びる時期だ。 ここで日本語の環境を絶やしたくない。
だからこそ、紙の日本語の絵本を読める場所が、どうしても必要だった。
ジャカルタの日本語図書館は「JJCスナヤンセンター」一択
結論から言う。 ジャカルタで日本の本を借りられる図書館は、基本的にここ一択である。
▼ JJC図書館(JJC Library)
・運営:JJC(Jakarta Japan Club)
・場所:SENTRAL SENAYAN Iの5階(Google Mapで一発で出る)
図書館のエリアに入るだけなら誰でもできるが、本を借りるためには「JJC個人部会」への会員登録が必要になる。
年会費はそれなりにかかる(別途入会金も必要だ)。 だが、所属する会社(あるいは配偶者の会社)がJJCの「法人部会」に加入していれば、個人部会の会費は安くなる。 これは地味にありがたい。使える制度は全力で乗っかっていくべきだ。

容赦ない「改悪」。本は1会員につき3冊厳守へ
ただ、ここで悲しいお知らせがある。 最近、ルールが変わった。
以前は、1会員で「子供1人につき3冊」という神のような計算式が成り立っていた。 うちなら私1人の会員権で子供2人分の6冊。夫婦2人で会員になれば計12冊も借りられたのだ。 これにどれだけ助けられていたか。
しかし現在。 「1会員につき、厳格に3冊まで」 となってしまった。
つまり、夫婦で会員になっていてもMAX6冊である。 12冊の栄光は過去のものとなった。 読書スピードの早い小学生を抱える家庭にとって、この半減は悲しい。 世知辛い。ジャカルタの風は冷たい、そして空は汚い。。。
図書館の規模と、消えた「滑り台」
蔵書の規模感についても正直に書いておく。 事前に期待しすぎてはいけない。だが、思ったよりはしっかりしている。
3歳児向けの絵本は、十分だ。 名作絵本は一通り揃っているし、娘の読み聞かせ用なら1年は余裕で回せる。
しかし、小学生向け(特に低学年)となると話は別だ。 「おしりたんてい」「キャベたまたんてい」「かいけつゾロリ」など、必要最低限の人気シリーズは揃っている。 「グレッグのだめ日記」も少し置いてあった。ただ、息子曰く「全部読み切る日が近い」らしい。 圧倒的に弾数が足りないのだ。
ちなみに以前、日本人学校(JJS)へ見学に行った際、図書室も案内してもらった。 当然だが、JJCよりも圧倒的に大きく、種類も豊富だった。 小学生向けの日本語本が必要なら、やはり日本人学校の環境は相当強い。インター校を選んだ代償を、こういうところで痛感する。
さらに悲しい出来事がもう一つ。 JJC図書館にあった、娘のお気に入りだった「小さな滑り台」、写真のやつだ。 あれが、いつの間にか撤去されていた。 貸出枠の半減に続き、娘の娯楽まで奪われるとは。悲しい。
主夫の図書館ルーティンと防衛策
貸出枠が減った今、図書館だけでは到底追いつかない。 そのため、マインクラフトの小説や読み物系の本は、電子書籍で買って補っている。 寝かしつけの時も軽くて便利だし、電子書籍が普及している時代で本当に良かったと思う。
私は今でも定期的に図書館へ通い、古い本を返し、新たな本を借りて帰る。 滞在先から少し遠いため、土日に子供を連れて行くのはしんどい。
結果として平日に、 「おっさんが1人で、絵本コーナーで真剣に本を選んでいる」 というレアな光景が生み出されることになる。
それは私だ。 しゅふおである。
結論:なんだかんだで必須の場所
滑り台は消えた。 貸出冊数も減った。 それでも、ジャカルタに来てから一番助かっている施設がここであることに変わりはない。
・日本語の絵本が読める ・会費を払うだけの価値は十分にある ・日本語を維持したい子どもにとっての生命線
私と同じように「子どもの日本語教育、どうしよう…」と悩んでいる方は、まず一度行ってみてほしい。
もし、平日の絵本コーナーで真剣に本を吟味しているアラフォー男を見かけたら。 「あ、しゅふおだ」と心の中でそっと思ってほしい。
声はかけないでください。 驚いて、せっかく厳選した3冊を落としてしまうかもしれないから。