駐在主夫ですが、なにか? in Jakarta

ジャカルタで主夫してます。日々のことをゆるく記録中。 生活の中で気づいたことや、役立ったことをメモ代わりに。

駐在妻おすすめNo.1の「ロンボク・ギリ島」へ。絶景の海で子供が選んだのは、ただの貝殻集めだった

ジャカルタ駐在員のママ友たちに「おすすめの旅行先は?」と聞くと、誰もが真っ先に口を揃える場所がある。 「ロンボク島とギリ島」だ。

というわけで、行ってきた。

「こいつ、また旅行の話かよ」 「優雅な駐在生活の自慢なんて見たくない」
そう思った方は、いつも通りここでそっと画面を閉じてほしい。
このブログは、平凡な主夫の日常を綴る生存記録である。

絶望の幕開けは「ただのガス」

今回は「バティックエア」でロンボク島へ向かった。

ジャカルタの空港に着いた瞬間、私の心は早くも折れかけた。
4歳の娘がいきなり、「うんち漏らした」と申告してきたのだ。

着替えはもちろんあるが、そういう問題ではない。出鼻くじかれ過ぎだ。
4歳になって、そんな失敗はしたことがなかったのに。
いきなりのハードモードな展開に、私は完全に絶望した。

青ざめながらトイレへ駆け込んだ。

……何も出ていなかった。 ただの「おなら」を盛大に勘違いしただけだった。

人騒がせな娘である。
とりあえず、エアアジアのように遅延することもなく、飛行機は無事にロンボク島へと到着した。

遠すぎる道のりと「ザ・オベロイ・ロンボク」

今回泊まったホテルは「ザ・オベロイ・ロンボク」。

ここの最大のメリットは2つ。
・ギリ島まで船で10〜20分と激近
・「ワイルドライフパーク(野生動物公園)」までも車で10分

ただ、その好立地と引き換えに、空港からの道のりは過酷だ。
車で約1時間40分。そのうち半分はひたすら山道である。
子供はもちろん、大人でも酔い止めは必須だった。

幸い、朝早かったこともあり、子供たちは酔う前に爆睡してくれた。
しかし、ホテル到着時の「ウェルカムお花ネックレス」を掛けられる瞬間は、寝起きで不機嫌だった。
そんな不機嫌でお花ネックレス掛けられる奴らは初めてだったが、それが子供というものだろう。

幸い、それを救ったのが、「スイカのバーがぶっ刺さったスイカジュース」という謎のウェルカムドリンクである。
これを飲んでおやつを食べ、彼らはようやく旅行の実感を取り戻した。
また絶望的に大雨だったが、それも到着1時間後にはすっかり止んだ。

「海に入らないで」という完全なるフリ

ホテルは最高だった。
毎日16時からは無料のアフタヌーンティーがあり、おやつとコーヒー、お茶が飲み放題。
客層はほぼ欧米人で、「ここは本当にインドネシアか?」と思うような優雅な空間だ。

初日の夕方。
アフタヌーンティーを終えた私たちは、服とスニーカーのまま、目の前の砂浜へ散歩に出た。

「服と靴だから、絶対に海には入らないでね。絶対にだよ。」

私は、確かにそう言った。
しかし、恐れを知らない4歳の娘にとって、それは「押すなよ、絶対に押すなよ」というダチョウ倶楽部のフリにしか聞こえなかったらしい。

度重なる念押しの警告が裏目に出て、ついに彼女は海へ入水していった。 スニーカーのままで。可愛いワンピースを着たままで。

それを見たビビりの兄(8歳)も、「妹が良いのなら、僕も良いんだよね」とばかりに服とスニーカーのまま海へ突撃。
旅行の初日から、靴も服もぐちゃぐちゃになった。

夜はこの日たまたま開催されるという砂浜BBQに参加。肉も美味しかったが海老が美味し過ぎてひたすら焼き続けてもらった。毎日やってほしかった。

 

なぜか毎日やっているアフタヌーンティー

なぜかこの日だけの砂浜BBQ



船恐怖症の息子が覚醒した「ギリ島」

2日目。

ここで少し紹介。今回、ホテルは公式サイトから予約した。そして、プランは空港送迎と大人2名分の朝食付きだ。ホテルは空港から少し離れた場所にあるため、送迎は必須。そして朝食付きも良かった。

朝食は大人2名分で「4人が満腹になった」。種類豊富なパンが大きなトレイに乗ってサーブされ好きなだけ食べれたし、飲み物も全員分のジュースとコーヒー2つの6つも頼んだが、追加料金を取られることはなかった。謎の優しいシステムだった。

そして私たちはホテルの桟橋からギリ島へ向かった。

道中、2箇所でシュノーケリングをした。

驚いたのは、息子の成長だ。
少し前まで「船が沈んだらどうするんだ」と本気で怯えていたセンシティブな男が、今回は自ら船の先頭に陣取り、風を受けていた。

さらに、初めてのシュノーケリング。
最初は海水を盛大に飲んでいたが、最終的にはしっかり呼吸し、ウミガメや魚をその目で見ていた。 またもや息子の成長に感動した。

一方の娘は、水に顔をつけることができず、ただ海にプカプカと浮くことしかできなかった。まあ、仕方ない。それでも水面までウミガメが出てきてくれて、見ることができ、満足そうだった。

ロンボク島とギリ島は、息を呑むほど海が綺麗だった。 しかも波がない。子供を遊ばせる上でこれがとても安心できた。

ただその結果、子供たちはひたすら「貝殻探し」に没頭した。 私はただ、それに付き合って砂浜を見つめ続けた。

カナダ人パパとの出会いと、弾丸動物園

ギリ島から戻った午後は全員の体力が限界を迎え、動物園(ロンボックワイルドライフパーク)に行くのを諦めた。

しかし、ホテルで話しかけてきたカナダ人のお父さんとの会話が、状況を変えた。 なんと彼らもジャカルタ在住で、しかも私たちが次に引っ越す予定のアパートに住んでいるという。 異国の地での、奇跡のローカルトークである。

彼曰く、「動物園は2時間あれば十分行って帰ってこれるぞ」とのこと。

翌日。つまり最終日の3日目。 帰りのバティックエアが1時間半遅延するという連絡が入った。 「これは、朝イチで行けるのでは?」

ホテル手配のドライバーに2000円追加して交渉し、私たちは弾丸でワイルドライフパークへ向かった。

触れ合いレベルが狂っている動物園

このワイルドライフパーク(Lombok Wildlife Park)、規模は小さいが「動物との距離感」が完全にバグっている。

入り口で野菜とフルーツの盛り合わせカゴを買い、園内のほとんどの動物に餌をあげられるシステムだ。 動物たちも「飯が来たぞ!」とばかりに、アグレッシブに寄ってくる。 シンガポールのナイトサファリで、ひたすら寝ている動物を見せられた過去を持つ私からすれば、これは最高のエンターテインメントだ。

一番の目的はオランウータンとの触れ合い。
私の靴下を本気で脱がそうとしてくるオランウータンと攻防を繰り広げ、子供たちは爆笑していた。
前の順番のおじさんなんて、勢いよく抱きつかれて地面を引きずり回されていた。
ちょっとした命の危険すら感じるレベルの触れ合いだ。ただ子供を連れている私たちには比較的優しくしてくれた。

私の大好きな「ビントロング(猫みたいなクマ)」にも餌をやり、ゾウにも普通に触れて写真が撮れた。

チンパンジー触れ合いは追加料金だが、そのチケットについてきた「ハイティー」も、ミニハンバーガーや揚げバナナがどっさり乗った「お昼ご飯」レベルのボリュームで、大満足だった。
2時間しか滞在できない弾丸だったが、カナダ人パパが言った通り全部回れた、そしてお茶する余裕まであった。

ビントロングの餌やり

触れてしまうゾウ

ハイティーについていたスナックやら



結論:結局、貝殻集めが最強

帰り道、山道で大量の野生の猿に興奮した。これだけで動物園のようだ。
そして、案の定息子は少し車酔いをした。

動物園で午前中にお茶したとはいえ、フライト前にはお腹が空き、空港ゲート前と機内で2連続でカップラーメンを食べるという腹ペコ一家になり、ジャカルタへ帰還した。

今回のロンボク・ギリ島旅行。
海は今まで行った中で一番綺麗で、波もなく、本当にのんびりできた。

ホテルには「油絵教室」や「カヌー」、「アクセサリー作り」など、無料のアクティビティが山ほどあった。 とても魅力的だし、これらを楽しむためにももっと連泊しないといけなかったかと思った。

しかし、8歳と4歳の子供たちが選んだのは、ひたすら「貝殻を集め、ヤドカリの家を砂で作る」というプリミティブな遊びだった。

どれだけ美しい海に行こうが、素敵なアクティビティが用意されていようが、 我が子らにとっては、砂浜に落ちている貝殻こそが一番の宝物だった。

次にこんな綺麗な海で、大人だけでゆっくりお酒を飲めるようになるのは、あと10年以上先だろう。
それまでは、大人は大人しく、子供の貝殻集めを見守る係に徹しようと思う。

 

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Urban Forest Cipeteに“自分から”溶け込みに行った話(結論:最高だが通わない)

前回、書いた。

「主夫が迷い込んだリゾート空間」みたいな話。

あの、ジャカルタのど真ん中に突然現れる

森 × おしゃれレストラン × 欧米感 のあそこだ。

今回は違う。

迷い込んだのではない。

自ら入りに行った。

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MacBookを持って“あの空間”に再突入

やりたかったことはシンプル。

👉 テラスでMacBook開いてドヤ顔作業

これである。

 

なんかああいう場所って、

・コーヒー飲みながら

・外の風感じながら

・キーボード叩いてる自分

に酔えるような気がして。

ずっと禁酒中でお酒に酔えていないので、代わりに自分に酔えたらいいな、と思い、それをやりに行った。

 

完全に雰囲気重視の行動である。

 


今回も「Little Talk Bistro」

今回入ったのは前回と同じ。

 

Little Talk Bistro

 

朝8時からやってるモーニングのできる貴重な店。

他にもピザ屋とか色々あるけど、朝8時からは開いてなかった。

なのでここに来た。

とはいえ、家族送り出してからなので、着いたのは9時前だが。

 


やってみたかったやつ、やってみた

テラス席。

木陰。

ちょっと涼しい朝の空気。

コーヒー。

洋風ブレックファースト。

そしてMacBook。

 

完璧である。

 


結果:めちゃくちゃ集中できた

雰囲気だけかと思いきや、

普通に集中できる。

むしろいい。

家よりいいかもしれない瞬間すらあった。

気づいたら、このブログの記事ストックが20本くらいできていた。

3ヶ月くらいかけて、ちまちまアップロードしていこう。

少なくともこの日記をあと3ヶ月は続けられることになった。

 


ただし、現実はすぐやってくる

問題はここから。

暑い。

まあ、そりゃそう。

テラスなんだから。

日陰でも、ジャカルタなんだから。

最初は気持ちいい。

でも、 2時間が限界だった。

じわじわ汗ばんでくる。

「もういいかな…」ってなった。

 

あとテラスはタバコ吸っている人も多いから、臭かった。

 


結論:最高だが通わない

ここ、すごくいい。

・雰囲気いい

・空気いい

・癒される

・集中もできる

👉 ジャカルタの中ではトップクラスに好きな場所

これは間違いない。

 

でも、「じゃあ毎日来るか?」と言われるとNO。

理由はシンプル。

 私は引きこもれる人間だから。

私の居場所は家でいい。

ソファでいい。

ベッドでいい。

 


じゃあ何だったのか

今回のこれは、 一度やってみたかっただけ。

それだけ。

「こういう場所で作業する自分」を体験してみたかった。

やってみたら満足した。

きっとスタバに行くこともないだろう。

 


まとめ:また来る。でも頻繁ではない

また来ると思う。

気持ちよかったから。

これは間違いない。

 

でも、わざわざ通うことはない。

気分転換として、たまに。

それで十分。

 


最後に

私はあまり来ないかもしれないが、ここは本当にいい場所。

・犬の散歩してる人

・テラスでゆっくりしてる人

・のんびりお茶してる人

全部いい。

全部“余裕”がある。

ジャカルタの喧騒を忘れるには、ちょうどいい。

 

そして、Little Talk Bistroに隣接して公園がある。有料だが。

遊具も割とたくさんあり、水遊びもできそうなので、子連れで来るのも良いと思う。

 

だから一応言っておく。

皆さんはぜひ行ってください。

私はたまに行く。

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ジャカルタでゴルフデビュー。おしゃれな打ちっぱなしで「おじさん」に癒やされた日

ジャカルタに来て、まさかのゴルフを始めることになった話の続きである。

前回、ゴルフクラブ一式をもらい、練習に誘われた。
そして、ジャカルタゴルフアカデミーでトライアルレッスンを受けたところまで書いた。

今回は、いよいよ「打ちっぱなし」デビューである。
結論から言うと、おじさんと酒を飲みながらボールを打つ時間は楽しかった。

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ジャカルタの打ちっぱなしは「大人の遊び場」だった

連れて行ってもらったのは、「アルジュナ(Club de Arjuna)」という打ちっぱなし場。 比較的新しいのか、施設はものすごく綺麗だった。

他の打ちっぱなしに行ったことがないので、比較はできない。
だが、ここの凄さは初心者の私でもわかった。

各ブースに、どでかいソファーが鎮座しているのだ。

そこでピザやフィッシュ&チップスをつまみ、おしゃべりをする。
すごくおしゃれで、写真映えするような「ビールを使ったカクテル」まで出てくる。
それを飲みながら、順番に球を打つ。

これが、ゴルフか。
(どーん)

テニスやサッカーとは根本的に何かが違う。
汗水垂らして走り回るのではなく、優雅に飲み食いしながら合間にスポーツをする。
完全に「大人の遊び」である。

 


ライジングインパクトはまだ打てない

肝心のゴルフ自体はどうだったか。

全てをかけたトライアルレッスンを思い出し、打ってみた。
結果、意外とよく当たってよく飛んだ。

長年テニスをやっているからか、球を捉える感覚みたいなものはあるのかもしれない。 センスがある、とまでは言わない。
打つ瞬間、クラブに球が当たる瞬間の光(ライジングインパクト)なんてもちろん見えない。
(漫画の知識ばかりや、、)
ただ、アイアンで100メートルくらいは飛んでいってくれた。

純粋に、楽しかった。

初心者なので、今回は7番や5番アイアンで「前に飛ばす」ことだけをやった。
ドライバーでかっ飛ばす快感も、コースを回る楽しみも、まだ全然わかっていない。
それでも、お酒を飲みながらこんなことができるのは、なかなか最高だなと思った。


禁酒ルールの都合の良い解釈

ここで、私のブログの読者なら一つの疑問を抱くかもしれない。 「あれ、お前『禁酒』してなかったっけ?」と。

説明しよう。 私は禁酒をやめたわけではない。

私の禁酒の最大の目的は、「家で日中から一人で飲んで、キッチンドランカーにならないこと」だ。
だから、人付き合いや外食の場では全然飲む。
そういうスタンスは崩していない。

ということで、この日も堂々とカクテルを飲んだ。
飲みながらやるスポーツは、文句なしに楽しい。


結論:一度は「コース」に出てから決めたい

とはいえ、まだゴルフを本格的に始めるか決められない。
大気汚染が気になるジャカルタで室内パデルに興味がある。

だから、もう少しだけやってみて、続けるかどうかを決めたい。

少なくとも、一度は実際の「コース」を回ってみたい。
せっかく立派なクラブをもらったのだ。
あの広大なグリーンの上で一喜一憂し、その後に待つであろう「本当のゴルフの楽しさ(あるいは絶望)」を味わってから、答えを出したい。

とりあえず、もう一回くらいは一人で打ちっぱなしに行って、このスポーツと向き合ってみようと思う。

ということで、ゴルフの話はまだ続く予定だが、このまま終わるかもしれない。。。

海外で全てを手に入れた男の到達点は、ラフテルではなく「アリ地獄」だった

駐在主夫生活も、1年経っていないとはいえ、だいぶ長くなってきた。

私は妻の海外赴任に同行している。
いずれ日本に帰れば働くのだが、現在は「無職」。
働かずに、海外で暮らしている状態だ。

端から見れば、私の今の状況はこうだろう。
「働かずに海外でダラダラしている、夢のような生活」

もっと言おう。 現在の住まいはタワマンの27階である。高層階といっていいだろう。

窓からは素晴らしい展望が広がる。
エレベーターを降りれば、そこにはプールがあり、ジムがある。
そして何より、「働いていない」

海外特有の無駄に広い部屋で、日中を1人で過ごす。
これだけを聞くと、圧倒的な勝ち組だ。
「全てを手に入れた男」と言っていい。


優雅な駐在主夫の、優雅ではない現実

もちろん、現実は少し違う。
いや、だいぶ違うかもしれない。

朝は4時前に起きる。
子供たちのお弁当を作り、身支度を手伝い、家族全員の朝ごはんを作る。
子供の送り迎えをして、妻を仕事へ送り出す。

ちょっと一息ついて買い物に出かけ、お昼は昨晩の残り物をかきこむ。
掃除、洗濯、洗い物、そして晩御飯の仕込み。
これらを子供が帰宅するまでに全部終わらせる必要がある。

我が家には、多くの駐在員が雇っている「お手伝いさん」はいない。 車もない。お抱えのドライバーもいない。 移動のたびにタクシーを呼んでいる。

これらの「現実」を除けば、羨ましい生活なのかもしれない。
「除く現実」がデカすぎる気もするが、あまり深くは考えない。

それでも日本でフルタイム共働きをしていた日々を地獄と呼んでいいならば、やはり今は楽なのだろう。共働きの時は、今やっていることは変わらずに、さらに仕事が加わっていたのだから。 

だから、私はやはり「全てを手に入れた男」なのだ。
タワマンの高層階に住み、働きもせず、一人で過ごす。

最高と言っていい。


全てを手に入れた男が、日中やっていること

では、そんな夢のような環境で、私は一体何をやっているのか。

結論を言う。

部屋の至る所から出てくるアリを、ひたすら潰している。

これが私の日常だ。

タワマンの27階だぞ。 なぜ、アリが出てくるんだ。

少しは空気を読んでほしい。
こんな高層階に、小さなアリが列を作って歩いているべきではない。 おとなしく公園の空き地で過ごしてほしい。
それがアリの本来の姿だろう。

ゴキブリでさえ、空気は読んでいる。
「さすがに27階はマズイっすよね」と遠慮しているのか、一度も見ない。
なのに、アリの奴らはなぜかちまちまと、ちょこちょこと出てくる。

なぜ、全てを手に入れたはずの男が、 誰もいない日中に、 広いリビングの床に這いつくばって、ひたすらアリを探しているのか。

自分でも何を言っているのかわからないが、事実だから仕方がない。


駆逐してやる。一匹残らず

私は過去に他の途上国にも住んでいたことがある。
だから、部屋にアリがいること自体は、別に気にならない。
私一人なら、共存の道を選んだだろう。

しかし、子供たちはそうはいかない。
特に娘は、どんなに小さなアリでも見つけるたびに悲鳴を上げる。

私は娘がアリを見つける前に始末しなければならない。

「駆逐してやる」

一匹残らず、この部屋から駆逐してやる。

アリの数を減らし、出てくる場所を見つけ、そこを埋める。 だいぶ埋め尽くして、ほとんどいなくはなった。

それでも、やっぱりどっからともなく数匹が姿を現す。
そんな時の最終兵器が「アリメツ」だ。

本帰国する駐在員からいくつも譲り受けた、謎の液体。
これを垂らすと、アリが来なくなるらしい。

本帰国する駐在員から受け継がれるのが、家具家電ではなく、「アリメツ」
ジャカルタのリアルがここにある。


結論:到達点はアリ地獄だった

毎日、毎日、床に這いつくばる。 アリを探し、潰し、穴を見つけては塞ぐ。

エレガントな駐在主夫の姿は、そこにはない。 

とにかく、これだけは言える。

タワマンの27階に住み、働かず、優雅な時間を手に入れた男。 そんな男の最終ゴールは、ひとつなぎ大秘宝(ワンピース)ではなかった。

ただの、「アリ地獄」だった。

これからも、こんなクソみないな主夫生活をありのまま書いていきたいと思う。

アリだけに。
(おっと、静寂を生んでしまったな)

 

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ジャカルタのディズニー・オン・アイスは快適だった。ただし、日本のお菓子は入口で没収される

先日、平日のチケットが安くなっているという理由だけで衝動買いした「ディズニー・オン・アイス」に行ってきた。

結論から言う。
大人はかなり楽しめた。
子どもたちも、それなりに満喫していた。
そして、仕事帰りに合流した妻は、入口で絶望を味わうことになった。

 

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ジャカルタのイベントに対する3つの懸念

ジャカルタでこういうショーに行くにあたり、私にはいくつかの心配事があった。

  1. 夕方からの公演で、子どもたちが眠くならないか

  2. ジャカルタ特有の「鼓膜を破りにくる爆音」ではないか

  3. 今回取った「ゴールドシート」で、果たしてちゃんと見えるのか

結果的に、これらはすべて杞憂に終わった。

まず、一番心配していた音量。
大音量で耳を塞ぐ準備をしていたが、驚くほどちょうどよかった。
常識的なボリュームだった。ジャカルタもやればできるじゃないか。

そして座席である。

ゴールドシートの範囲内からでも、全体がよく見えて十分楽しめた。
念のため、もしもの時に備えてトコペディア(現地のネット通販)でわざわざ双眼鏡を買っておいたのだが、全く出番はなかった。
完全に無駄な出費となったが、見えなかった時のリスクヘッジだと思えば安いものか?
いや、無駄な出費だったな。反省。

強いて言うなら、もう一つ良い席(高い席)でも、より臨場感は出たかもしれない。
まあ離脱する可能性のある幼児を連れているなら、ゴールドくらいの端っこの席がちょうど良い気がする。


衝撃の事実と、4歳児の正直すぎる感想

ショー自体は非常に楽しかった。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、「人間がプリンセスの格好をして滑る」というレベルを超え、「え、そんな大掛かりなものまで氷の上に出しちゃうの?」という演出もあり、見応え十分だった。

全編英語だったが、フィギュアスケートとダンスがメインなので、言葉が分からなくても子どもたちは感覚で楽しめていた。

ここで、一つどうでもいい事実を告白しておく。
このブログで私の姿を見せたことは一度もないが、こう見えて私は、幼少期に「フィギュアスケート」を習っていた主夫なのだ。 (自分でもなぜそんな優雅な習い事をしていたのかはよく分からない。
一言で言うならば、「そこにスケートリングがあったから」だ。)。

だからこそ、あの氷の上で踊り狂うことの大変さ、難しさ、そして凄さは分かる。

しかし、4歳の娘は違った。
私がスケーターたちの技術に唸っている横で、彼女はポツリとこう呟いた。

「もう終わりでもいいけど」

……おい。 まだ中盤だぞ。

知らない映画のパートが続いたため、少し飽きてしまったらしい。
それでも、クライマックスにかけて有名な人気作品のパフォーマンスが続くと息を吹き返し、結局1回も席を立つことなく最後まで見切った。
懸念点の1つだったが、4歳児でも最後まで見れたのだから、ディズニーの魔法とスケーターの魅力は本物なのだろう。


グッズ売場の罠と、激甘な父親

こういうショーには、必ず「罠」が仕掛けられている。

1時間半のショーの間に、15分ほどの休憩時間があった。
子どもにとってはありがたい配慮だが、親の財布にとっては試練の時間である。

会場内では売り子さんがポップコーンを売り歩き、会場外にはグッズ売場がある。
子どもたちは、当然のように「あれ欲しい」と言い出す。

私は、激甘な父親である。
まんまとポップコーンを買わされ、家族全員でむさぼり食った。

しかし、グッズ売場にある「ただ光るだけのおもちゃ」だけは、さすがに回避した。
あんなもの毎回買っていてはキリがない。

「それはやめとこう」と説得すると、意外にも子どもたちはすんなり引き下がった。
代わりに、プリンセスのドレスの形をした大きなクッキーを買った。

あっさり我慢できた子ども達に感心したが、よくよく考えるとクッキー買ってしまっているので、結局は親の負けだったか。


入口の荷物チェックにご用心。妻の悲劇

最後に、これからジャカルタのイベントに行く人に一つだけ注意喚起をしておきたい。 「荷物チェック」である。

どうやら、会場内には食べ物やお菓子の持ち込みが一切禁止されていたらしい。
仕事帰りに直接会場へ向かった妻が、このルールの犠牲となった。

金曜日の夜。
妻は、日本からの出張者にもらったばかりの「めちゃくちゃ美味しそうな日本のお菓子」をカバンに詰めていた。
家に帰ってから家族で食べようと、ウキウキで持ち帰ってきたのだ。
カバンの一番上に、そのお菓子たちを乗せて。

入口の荷物検査。 カバンを開けた瞬間、見事な日本のお菓子コレクションがセキュリティの目に留まった。

結果、全没収である。

妻はひどくショックを受けていた。
「もうちょっとカバンの底の方に隠しておけばよかった……」と悔やんでいた。

それにしても、未開封のお菓子まで容赦なく没収するとは。
あの美味しそうな日本のお菓子たちは、ショーの終演後、きっとセキュリティガードたちが美味しく食べたのだろう。

皆様も、手荷物にはくれぐれもご注意を。


結論:来年はどうするか

ジャカルタでのディズニー・オン・アイス。
大人は十分に楽しめたし、息子も満足そうだった。
娘は「最高!」とまではいかなかったかもしれないが、怖がることもなく最後まで楽しめた。

私個人としては、「まあ1回見たら十分かな」という気もしている。
しかし、来年も子どもたちが「行きたい」と言うのであれば、もう一度足を運んでもいいと思えるくらいには、良い体験だった。

ただし来年は、絶対にカバンの中にお菓子を入れない。
それだけは覚えておこう。

 

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ジャカルタの誕生日で「名入りテーブル」をもらって絶望した話

 

ジャカルタに来て、驚いたことがある。

それはジャカルタの誕生日は「祝われる日」ではなく、「周りに配る日」であるってこと。

日本では、誕生日の主役はプレゼントをもらい、ケーキを食べ、気持ちよくチヤホヤされるものだと思っていた。 しかし、こちらでは完全に逆だ。 誕生日の本人が、クラスメイト全員にプレゼントを配って歩くのである。

まあ、ジャカルタに限らず海外あるあるなのかもしれない。 だが、その「配るもの」のスケールと執念が、私の理解を少し超えていた。


家が給水所になる日

子どもたちがクラスメイトから「逆プレゼント」をもらって帰ってくるたび、私は震える。 「これ、全員分準備するの、親はだいぶしんどくないか」と。

粘土、お絵かきセット、文房具。 そして、お菓子。 お菓子ならいい。食べてしまえば消えるから。 (実際には、絶妙に口に合わない海外特有の甘すぎるお菓子が棚を一つ占拠しているので、全く消えてはいないのだが)

問題は、消えないモノたちである。 まず、水筒。 なぜか異常にもらう。 タンブラー型、ストロー付き、キャラクターもの。 ただ、どれも絶妙に「惜しい」。 魔法瓶じゃない。肩紐がない。耐久性が怪しい。そして無駄にデカい。

だが、一応使えるから捨てにくい。捨てたら確実に子どもたちに怒られる。 結果、気づけば我が家は給水所くらい水筒が並んでいる。

次に、弁当箱。 これもまたデカい。 幕の内弁当でも詰める気か、という大人サイズだ。 うちの子たちはそんなに食べない。私だって無理だ。一度も使っていない。 なのに、また増える。需要と供給が完全にバグっている。


ボストンバッグ、そして「テーブル」

さらにエスカレートしていく。 ある日、立派なボストンバッグをもらってきた。 ご丁寧に、誕生日の主役の子の名前が刻まれている。 そしてなぜか、うちの息子の名前のイニシャルがロゴになり、息子の名前までガッツリ刺繍されていた。 使えなくもないが、、、今のところはちょっと間に合っている。

そして極めつけ。 息子が「テーブル」をもらってきた。

……テーブル? 折りたたみの木製テーブルである。 そこには「〇〇くん 8歳の誕生日」と堂々と刻まれていた。

私にとっては、見るたびに「いや、あんた誰やねん」としかならない。 なのに、毎日リビングで視界に入る。 しかも、これまたご丁寧にうちの息子の名前まで個別に刻印されているのだ。

クラス全員分、それぞれ名前入りの木製テーブルを特注して配る。 規模がおかしい。親の気合いと財力が恐ろしい。


圧倒的敗北感を味わう誕生日パーティー

配るだけではない。パーティー自体もおかしい。 先日、娘が誕生日パーティーに招待された。 会場は、キッザニア(一部貸切)である。 他にも「Lollipops Playland & Cafe」などのプレイグラウンドを貸し切るパターンもあるらしい。スケールがバグっている。

さすがに手ぶらはマズイと思い、私もプレゼントを用意した。 普通のやつだ。 日本の常識に照らし合わせた、「まあ、こんなもんだろう」という真っ当なやつである。

結果、完全に上回られた。 渡したプレゼント以上のものが、豪華なセット(ぬいぐるみやお菓子など)となって返ってきたのだ。 「うち、これでよかったのか?」 不本意にも、謎の敗北感と恥ずかしさを味わうことになった。

娘は大喜びだった。 兄の誕生日にもらったばかりの「卵から生まれるぬいぐるみ」と同じシリーズが増え、我が家はまたしてもぬいぐるみで溢れかえっている。


結論:来年のことは考えたくない

で、自分たちはどうするのか。 今回、うちは「何もしない」という選択をした。 子どもたちが「注目されたくない」と言ったからだ。 (とても分かる。私も完全にそっち側の人間だ)。

かつ、幸いなことに2人とも誕生日が休日と被っていた。 だからセーフ。見事に逃げ切った。

ただ、来年も逃げ切れる保証はない。 その時、一体何を配ればいいのか。 結婚式の引き出物のように、専用の業者がいるのだろう。 こういう準備を楽しめる親はいいが、私はたぶん楽しめない。ただただ面倒くさい。

ジャカルタの誕生日は、もらう日ではなく、配る日である。 そしてその結果、家にモノが異常に増える。

こちらサイドは、どうか、お菓子の詰め合わせだけで許してほしい。 何もしない可能性すら高いとも言っておく。

 

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ジャカルタの激安コーヒー市場「パサールサンタ」で、私が完全に敗北した理由

駐在主夫生活において、日々の買い出しの「最適解」を見つけることは至上命題である。

先日、数少ないママ友から有益な情報を得た。 「コーヒー豆を買うなら、パサールサンタ(Pasar Santa)がいいですよ。安くて種類が豊富だから」

私と妻は、毎朝必ずコーヒーを飲む。 なので、もし安く買えるならそれに越したことはない。 ということで、期待を胸にローカル市場「パサールサンタ」へ足を運んでみた。

結論から言う。
私にとって、パサールサンタはコーヒー問題の解決策にはならなかった。


パサールサンタのコーヒーシステムは独特

パサールサンタ[場所リンク]は、いわゆる「ザ・ローカル市場」である。 野菜やら何やらが売っているカオスな空間の一角に、やたらと広いコーヒー豆売り場があった。

数十種類もの豆が瓶に入って並び、量り売りされている。 買い方はこうだ。

  1. 欲しい豆のラベルを写真に撮る

  2. 店員に「何グラム欲しい」と伝え、紙を書いてもらう

  3. 別のレジに行って、その紙を見せてお金を払う(QRISも使えた)

  4. 支払い証明を持って戻る

  5. その場で豆を挽いてもらい、袋に入れて受け取る

少し手間だが、ローカル感があって嫌いじゃない。 そして、確かに安かった。

ざっくりとした計算だが、その辺のスーパーで250グラム1000円の豆が、ここなら500グラム1000円で買える。 つまり、半額である。 圧倒的なコストパフォーマンス。素晴らしい。

だが、私はある重大な事実に気づいてしまった。


交通費という足枷

私は車を持っていない。 移動は常にタクシーだ。

スーパーなら、日々の食材の買い出しの「ついで」にコーヒー豆を買える。 しかし、パサールサンタにはコーヒー豆以外に私が買うものはない。 つまり、コーヒー豆のためだけにタクシーで往復することになる。

パサールサンタまでの往復タクシー代。 こちらもざっくり1000円としよう。

もうお分かりだろう。

コーヒー豆で1000円浮かせた。 タクシー代で1000円払った。

プラマイゼロである。 いや、わざわざ市場まで足を運んだ「時間」と「労力」を考慮すれば、完全にマイナスだ。 時は金なり。私はジャカルタの渋滞の中で、貴重な主夫の自由時間を捨てることになるのだ。


「まとめ買いすればいい」という正論への反論

「じゃあ、一度に大量に買いだめすればいいじゃないか」 「タクシー代をペイできるくらい買えばお得でしょ」

賢明な読者はそうツッコミを入れるかもしれない。 それは完全に正しい。正論である。ただし私にすら容易に思いつくがな。

ただ、考えてみてほしい。 私と妻が飲むコーヒーは、1日せいぜい1〜2杯だ。 500グラムもあれば、1ヶ月近くは余裕で持つ。

それを大量に買い込んで、どこに置くというのか。 常夏のジャカルタである。風味を保つには冷蔵庫か冷凍庫に入れたい。 ただでさえ常にパンパンな我が家の冷蔵庫を、コーヒー豆で圧迫するのは絶対に嫌だ。

結果、「そんなに大量にいらないから、スーパーでその都度買うのが一番いい」という元も子もない結論に至る。


B級の舌には、スーパーの豆で十分だった

さらに、味の問題もある。

パサールサンタのコーヒーは、確かに美味しかった。 でも、スーパーのコーヒーも普通に美味しいのだ。

何度も書いているが、私の舌はB級である。 「酸味が強い」「苦味が強い」くらいのざっくりとした違いは分かるが、「この豆のフルーティーな香りが〜」なんて語れるほどの繊細な味覚は持ち合わせていない。 極端に酸っぱくなければ、だいたい何でも美味しく飲める。

私にとって大事なのは、「毎朝、確実にカフェインを体内に摂取すること」なのだ。

スーパーにはスーパーで、毎回違う種類の豆が安売りされている。 それを適当に買ってきて、「今日はこれか。まあ美味いな」と消費していく。 私には、これで十分なのだ。


結論:パサールサンタは「本物」のための場所

パサールサンタのコーヒー売り場は、本当に種類が豊富だ。 「いろんな国の、いろんな豆を試したい」 「100グラムずつ買って、ワインのようにテイスティングを楽しみたい」

そういう、コーヒーに対する情熱と探求心がある「本物のコーヒー好き」にとっては、行く価値あるだろう。 ジャカルタに住んでいるなら、ぜひ行くべきだ。

ただ、私のような「カフェインが取れればいい」「冷蔵庫のスペースは守りたい」「タクシー代がもったいない」と考えるケチな主夫が足繁く通う場所ではなかった。

自分の現在地を思い知る。 

明日も私は、近所のスーパーで適当に買ったコーヒーをすする。

酸っぱすぎなければ、それでいいじゃないか。